芥川の「蜘蛛の糸」を読む

芥川龍之介,蜘蛛の糸,読書

ぐったり
疲れて電車で座った時に読んでやりました。

「蜘蛛の糸」

極楽でお釈迦様が地獄を覗いてみると
大盗賊の犍陀多(カンダタ)が見えた。

え、カンダタってあれですか。
ドラゴンクエストですかね。
そういや「まだらくもいと」なんてアイテムあったな。
こいつが元ネタなのか!

本を読む習慣があればとっくに気が付いていたかもしれない。
漫画と雑誌しか読まなかった頃の自分が懐かしい。

でも本を読むようになっていたからといって
芥川を読んでいたかはわからないし
まぁ全くの偶然もあって、ともかく今読んでおります
はい。

で、お釈迦様は犍陀多(以降カンダタ)の
悪逆非道な行いを知ってはいたものの、
たった一つの善行を見逃していなかった。

それはまさに、一寸の虫にも五分の魂。
カンダタのくせになまいきにも。
踏み蹴散らそうとした蜘蛛に慈悲を与え
見逃してやったことがあったのだ。

そこでお釈迦様は地獄で蠢き苦しんでいるカンダタに
一筋の救い…
極楽に繋がる一本の蜘蛛の糸を
垂らすのである。

待ってましたとばかりにカンダタ、糸に飛びつく
爆釣の予感

針も餌もねえのに!

うおおすごい引きだ…チョロい釣りである
お釈迦様はたぶん苦笑いしたと思う

釣れたのはカンダタだけではない
蜘蛛の糸に捕まるカンダタを見て他の悪人もワラワラと

おまえらは小あじか、とお釈迦様も思ったと思う

そしてこの、細い蜘蛛の糸である。
このままでは重みで切れると思ったカンダタ

「お前らは降りろ!これは俺の(ry」

自分だけ助かろうとするカンダタを見て、お釈迦様は
ちょっとニタニタしながら糸を切ったんだと思う。
その後なかったことにして寝転がってテレビを見たね。

たぶんね。

カンダタの思惑はともかくとして
神の気まぐれに振り回される人間というのも
滑稽なものである。

オワリ。

読書

Posted by きかんほうさん