「ユービック」を読む フィリップ・K・ディック 著

2020-06-03バーナード嬢曰く。, ユービック, 読書, 読書感想

ユービックは洋書である。加えて古い作品。

(もっている和訳本の初版が1978年。昭和53年)

訳で使われている言葉も古い。

やはりと言うか、ちょっと読みづらい。

タイトルや表紙からは分かりにくいがSFだ。

近い未来、世界は超能力者で溢れていて

思考を読むテレパス、未来を予知するプレコグなど

プライバシーを踏みにじる能力者が問題になっていて。

彼らを束ね、その能力を生業とするホリス。

逆に、彼らの力を封じ込める能力を持つ

反能力者の集団、ランシター社。

このふたつの集団の抗争が発端ではあるのだけど

事態はよりメンタリティーな方向に進んでいく。

具体的な解説は避けるが

最終的には何が現実なのかよくわからなくなる本作。

アニメ「バーナード嬢曰く。」で紹介されて

それがきっかけで購入した本なのだが

序盤読みにくくて面白さも感じず、長らく放置してしまった。

なんと3年以上放置…!なんかすいません。

しかし中盤以降はとても面白く、物語は加速していくのだ。

退廃していく世界の恐ろしさ。

ユービックとは何か。

そして、最後の章の意味とは!

序盤で一気に盛り上がって、あとは下がる一方の作品より

こういう作品の方が好きだな。

退屈な序盤も実はとても大切で、いたるところに伏線。

創作している人たちには、とても良い刺激になるのではと思う。

読んで良かったこの作品。

良作!

今後の創作に生かせれば良いが。

しかし…バーナード嬢曰く。のアニメから

もう3年以上経つのだな。

時が過ぎるのが早い…早すぎる…

これは世界が退廃しているのでは…

以上終わり。